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白内障について|老犬に多い目の病気2023年09月19日

愛犬の目が白いと感じたら、それはもしかしたら白内障かもしれません。老犬に多く見られる病気ですが、実は若齢で発症することもあります。また、この病気は進行性で重度の場合は目が見えなくなってしまうため、早期発見が望まれます。

今回は、老犬に多く見られる白内障についてご紹介していきます。

原因


犬の白内障の原因には、先天性と後天性のものがあります。

・先天性白内障遺伝によるもので、生まれつき目が白く濁っていることもありますが、多くは6歳になるまでに発症します。トイ・プードルや柴犬、ミニチュア・シュナウザー、アメリカン・コッカー・スパニエルなどは好発犬種として知られています。

・後天性白内障
加齢性や外傷性、糖尿病による代謝性、中毒性などさまざまな原因がありますが、最も多く見られるのが加齢性の白内障で、6歳以降に発症しやすくなります

 

症状


目の構造はよくカメラに例えられ、水晶体はレンズにあたります。カメラのレンズが汚れているとうまく見えないのと同じように、水晶体が白く濁ると視界がぼやけてしまいます。また、進行して濁りが強くなると目が見えなくなることもあります。

 

診断方法


スリットランプ検査を行い、水晶体の濁りを観察することで診断します。

また、犬の場合は人のような視力検査はできないため、視覚の有無については目の前に急に手を出して瞬きをするかどうか、綿球を目の前で落下させて目で追うかどうかを確認することで診断します。

さらに、水晶体以外にも目に異常がないかどうかを確認するために、眼圧検査やシルマーティアテスト、眼底検査などを行います。

 

治療方法


白内障は進行性の病気であるため、手術以外に病気を治す方法はありません。手術は全身麻酔下で濁った水晶体を取り除き、人工のレンズに入れ替えるという方法で行います。しかし、白内障の手術ができる動物病院はまだ少なく、費用も高額になります。また、入院期間が1週間と長く、術後に合併症を引き起こすリスクもあることから、手術を行うかどうかについては慎重に考える必要があります

 

また、特に加齢性の白内障の場合は全身麻酔のリスクもあることから、多くのケースでは手術を行わずに、点眼薬やサプリメントで進行スピードを抑えるような治療を行います。

 

予防法


犬の白内障は予防が難しく、一度濁ってしまった水晶体は元に戻すこともできません。しかし、初期の段階では肉眼で水晶体の濁りを見つけることは難しいため、1年に1回、動物病院でアイチェックを受けるようにしましょう。特に遺伝性白内障の好発犬種や老齢犬は注意が必要です。

 

まとめ


犬の白内障は加齢性のものが多いものの、若齢犬にも見られます。また、一度白く濁ってしまった水晶体は元に戻すことができないため、早期発見が何よりも大切です。そのため、定期的にアイチェックを受け、万が一ご自宅で愛犬の目が白いと感じた場合は、すぐに検査を受けるようにしましょう。

 

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