〒285-0854千葉県佐倉市上座684-1 エステート弐番館102号

043-235-7835
お電話対応時間 9:00~19:00
(水曜・祝日と日曜午後休診)


最新情報

佐倉市で犬や猫の統合医療をお探しの飼い主様へ|漢方・オゾン療法で体質から整える治療を2025年07月15日

愛犬や愛猫の健康を守りたいと願うなかで、「できるだけ薬に頼らずに治療したい」「体質そのものを改善して、健康な体を保ちたい」とお考えの飼い主様は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなお気持ちに寄り添いながら、近年注目されているのが統合医療という考え方です。
統合医療とは、西洋医学だけにとどまらず、漢方やオゾン療法といった東洋医学的なアプローチも取り入れながら、愛犬・愛猫の体の内側から健康を支えていく治療法です。

ただ病気の症状を抑えるだけではなく、「病気になりにくい体をつくる」ことを目指せるのが、この療法の大きな特徴です。
当院でもこの考えに基づき、統合医療を積極的に導入しています。

今回は、犬や猫における漢方療法・オゾン療法とはどのようなものなのか、それぞれの効果や適しているケースについて解説します。

■目次
1.統合医療とは?
2.EBMとNBM|統合医療を支える2つの柱
3.漢方療法について
4.オゾン療法について
5.こんな症状・お悩みに対応しています
6.当院が統合医療に力を入れる理由
7.まとめ

 

統合医療とは? 


統合医療とは、従来の医学(いわゆる西洋医学)と、安全性や有効性について科学的な根拠が確認されている補完・代替療法とを組み合わせて行う治療法です。

この治療法の魅力は、ただ病気を治すことを目的とするのではなく、体質そのものを整え、愛犬や愛猫が本来もっている「治ろうとする力(自然治癒力)」を引き出していくという点にあります。

当院ではこの統合医療の考え方を大切にし、代替療法として漢方(東洋医学)やオゾン療法を診療に取り入れています。

 

EBMとNBM|統合医療を支える2つの柱


統合医療は、「EBM」と「NBM」という2つの大切な考え方によって成り立っています。

まず、EBM(Evidence Based Medicine)とは、科学的根拠に基づく医療という意味で、西洋医学の基本的な考え方です。
たとえば、臨床試験や研究で効果が証明された治療法を用いることで、より確かな治療を目指します。

一方で、NBM(Narrative Based Medicine)というのは、語られる物語に基づいた医療という意味があります。
ここでいう「物語」とは、愛犬や愛猫のこれまでの体調の変化や、飼い主様がお話しされる日常での様子など、“人生(いのち)のストーリー”のことです。
こうしたお話をしっかり伺いながら、それぞれに合った治療を考えていく、それがNBMです。

一見、科学的なEBMと感情や経験を重んじるNBMは正反対のように思えるかもしれません。
しかし実際には、この2つがうまく調和することで、より優しく、そして確実性のある医療を実現することができるのです。

 

漢方療法について


漢方療法は、東洋医学のひとつとして古くから親しまれてきた治療法です。
動物病院においては、「四診(ししん)」と呼ばれる東洋医学独自の診察法を用いて、犬や猫の体の状態や体質の乱れを丁寧に確認していきます。

四診とは五感を使った総合的な観察のことを指します。いわば、東洋医学における身体検査です。

・望診(見て)
・聞診(においや音を聞いて)
・切診(触れて)
・問診(お話を伺って)

獣医師が犬や猫に対して、望診(見て)、聞診(においや音を聞いて)、切診(触れて)、問診(お話を伺って)を行っている様子を表すイラスト

こうした診察をもとに、それぞれの体質や症状に合わせて漢方薬を調合し、体のバランスを整えることで、体質改善や健康の維持を目指していきます。

なお、漢方療法を本格的に取り入れている動物病院は、全国的に見てもまだ少ないのが現状です。
佐倉市周辺では、当院が特にこの分野に力を入れており、多数の漢方薬を取り揃えているほか、これまでの実績も豊富にございます。

実際の診療では、膵炎、皮膚のトラブル、消化器や呼吸器の不調といった症状の犬や猫に対して漢方を用いることがあり、さらにハムスターなどのエキゾチックアニマルにも応用しています。

当院の獣医師は、日本ペット中医学研究会に所属し、中医学・漢方をはじめとした東洋医学の知識の研鑽に努めています
また、統合医療に使用する各種機器や治療法に関しても、科学的な視点と臨床経験の両面から選定を行っています。

 

オゾン療法について


オゾン療法とは、オゾンガス(酸素の一種)を活用した治療法です。
もともとは人の医療分野で、免疫機能の調整や炎症性疾患への対応として用いられてきましたが、近年では犬や猫にも応用されるようになっています。

当院では、オゾンがもつ免疫力を高める働きや抗酸化作用(体の老化を抑える働き)に注目し、特にシニア期を迎えた犬や猫のケアに積極的に取り入れています。
治療には、「注腸法」および「皮下注射法(局所注射法)」を採用しています。

オゾン注腸法
専用の機械を用いて、適切な濃度のオゾンガスを肛門から注入し、腸管の粘膜から吸収させる方法です。

オゾン皮下注射法
体の特定の部位にオゾンを皮下投与することで、局所の血流改善や炎症抑制を目的とした方法です。

 

<実際の症例>
当院では、あるシニア犬に週2回のペースでオゾン療法を行っています。
継続的な処置を通じて、以前よりも活力が増し、本来もっている自然治癒力がしっかりと働くようになったと実感しています。
年齢を重ねた犬や猫のケアでは、体への負担が少なく、なおかつ全身の働きを底上げするサポートがとても大切です。

 

こんな症状・お悩みに対応しています


漢方療法やオゾン療法は、以下のような症状や状態に対して活用されています。

・加齢による体力や免疫力の低下
・検査では異常が見つからないものの、なんとなく元気がない・体調がすぐれない
・西洋医学だけでは改善が難しい慢性的な不調
・がんによる生活の質(QOL)の低下

冒頭でもご紹介した通り、漢方やオゾン療法は西洋医学と併用することで、その力をより発揮できる治療法です。
そのため当院では、こうした症状やお悩みに対しても統合医療の視点から診療を行い、犬や猫の体質や状態に合わせて、最適なケアを組み立てていくことを大切にしています。

さらに、漢方やオゾン療法は副作用が非常に少ないという点も、大きな特徴です。
体への負担が少ないため、治療への不安が強い飼い主様にとっても、安心して取り入れやすい選択肢のひとつと言えるでしょう。
また、科学的なデータがまだ十分にそろっていないことから、一般的な薬の投与が難しいハムスターやウサギなどのエキゾチックアニマルに対しても活用できるというメリットがあります。

 

当院が統合医療に力を入れる理由


当院では、病気そのものを治すことに加えて、そもそも病気になりにくい体をつくることが、何よりも大切だと考えています。
そのための手段のひとつとして、統合医療に力を入れているのです。

しかし実際には、統合医療を診療に取り入れている動物病院は、まだそれほど多くはありません。
というのも、統合医療は獣医師を育てる大学のカリキュラムには含まれておらず、特別に学ばなければならない分野だからです。

だからこそ、当院では「飼い主様に安心していただける診療を行いたい」という思いから、日本ペット中医学研究会などの学会に参加し、日々知識と技術の習得に努めています。

「今の治療だけではなかなか良くならない」「体質から整えてあげたい」「年齢や持病のことを考えると、薬以外の方法も考えたい」とお悩みの飼い主様は、ぜひ一度当院へご相談ください。
西洋医学だけにとらわれず、犬や猫それぞれに合ったケアを一緒に考えていきましょう。

 

まとめ


統合医療は、西洋医学に加えて、漢方やオゾン療法といった異なるアプローチを組み合わせた治療法です。
体質そのものを整えることで、病気の予防や回復力の向上を目指せるという大きな特徴があります。

当院では、統合医療を積極的に取り入れながら、一頭一頭の状態に合わせた丁寧なケアを心がけています。
「どんな治療が向いているのか知りたい」「診察の流れや費用が気になる」など、気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

千葉県佐倉市の動物病院なら「リアンアニマルクリニック」
診療案内はこちらから

初めての方はお電話からご予約を!
お電話番号:043-235-7835
予約可能時間:午前 9:00~12:00 / 午後 16:00~19:00  
水曜・祝日と日曜日の午後は休診となりますのでご注意ください。

受診歴のある方は下記から予約
WEB診療予約はこちら(受診歴のある方のみ)

■電車でお越し場合
ユーカリが丘駅・地区センター駅から徒歩6分

■車のお越し場合
駐車場5台完備
アクセスはこちらから

記事一覧へ