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佐倉市で犬や猫の歯科治療・歯周病治療をお考えの飼い主様へ|歯科治療で愛犬・愛猫の健康を守る2025年07月01日

犬や猫では実は歯の病気がとても多く見られます。
中でも「口臭が気になる」「歯石がついている気がする」といったお悩みをお持ちの飼い主様も少なくないのではないでしょうか。

特に犬では、3歳以上の約8割が歯周病を患っているというデータもあり、口腔のトラブルは決して他人事ではなく、とても身近な問題だといえます。
そして、歯やお口の健康は単に歯を守るためだけでなく、全身の健康を支えるうえでも非常に重要です。

今回は、歯科疾患のリスクや当院における治療の考え方について解説します。

■目次
1.歯周病の症状と放置するリスク
2.当院の歯科治療の特徴
3.専門的な外科治療にも対応しています
4.レーザー治療による、痛みの少ない歯周病ケア
5.まとめ

 

歯周病の症状と放置するリスク


歯周病については、別の記事でも詳しくご紹介しておりますので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。

歯周病についてはこちら

歯周病は進行の程度によって症状が異なりますが、一般的には以下のような変化が見られます。

・口臭が強くなる
・歯に歯石がつく
・歯ぐきが赤く腫れる
・よだれが増える
・硬いフードやおやつを嫌がるようになる など

犬や猫の歯周病のサインを示すイラスト。口臭が強い、歯ぐきが腫れる、よだれが増える、硬いフードを嫌がるといった様子が描かれている。

さらに、歯周病はお口の中だけの問題ではありません。
人の医療分野では、歯周病を引き起こす細菌が心臓病・血管疾患・呼吸器の不調・糖尿病など、さまざまな全身の病気に影響を与えることがわかっており、犬や猫でも同様のリスクが懸念されています。

また、歯周病は自然に治ることはなく、放置すればするほど進行し、最終的には歯が抜けてしまうこともあるため早めの対応がとても重要です。

 

当院の歯科治療の特徴


当院では、愛犬・愛猫の口腔内の状態に合わせて、以下のような手順で歯科治療を行っています。

<検査・診断>
視診・X線検査
目視とレントゲンを使い、歯やその周囲の骨・組織の状態を詳しく確認します。

プロービング検査
専用の器具を使って歯周ポケット(歯と歯ぐきのすき間)の深さを測定し、歯周病の進行度を評価します。

 

<処置内容(すべて麻酔下で実施)>
スケーリング
超音波スケーラーを用いて、歯の表面に付着した歯石を丁寧に取り除きます。

ルートプレーニング
歯周ポケットの奥にたまった歯垢や歯石を除去し、歯の根元を滑らかに整えることで、細菌の再付着を防ぎます。

キュレッタージ
炎症を起こしている歯周ポケットの中の組織を取り除き、歯ぐきがきれいに回復しやすい環境を整える処置です。

ポリッシング(研磨処置)
処置後の歯の表面を磨いてなめらかにし、歯垢や歯石が再びつきにくくなるように仕上げます。

 

これらの処置は痛みやストレスが伴うため、動物と術者の安全を守る目的でも全身麻酔が必要となります。
そのため当院では、事前にしっかりと術前検査(血液検査・画像診断など)を行い、麻酔によるリスクを最小限に抑えるよう努めています。

当院の院長は、日本小動物歯科研究会が定める「レベル4」の認定を取得しており、専門的な知識と確かな技術に基づいた歯科治療をご案内できます。
「歯のことはずっと気になっていたけれど、どこで相談すればいいのかわからなかった」
そんな飼い主様にも、安心してご相談いただける環境を整えています。

 

専門的な外科治療にも対応しています


犬や猫では歯周病がとてもよく見られる一方で、口の中に「腫瘍」ができることもあります。
口腔内腫瘍にはさまざまな種類がありますが、特に犬ではメラノーマ(悪性黒色腫)、猫では扁平上皮がんなどの悪性腫瘍が多く見られます。

こうした腫瘍は、日常生活に大きな影響を及ぼすだけでなく、命に関わる可能性もあるため、正確な診断と早めの治療がとても重要です。

当院では、歯科治療を単なる「歯石除去」としてとらえるのではなく、口腔内全体の健康を維持・管理するための総合的な医療として考えています。
そのため、歯周病だけでなく、腫瘍に対する外科的な処置にも対応しており、必要に応じて専門的な手術を行うことも可能です。

口腔内腫瘍が見つかった場合、検査で早期に発見できたとしても、顎の骨を一部切除するような外科手術が必要になることがあります。
こうした手術には、専門的な知識と高度な技術、そして経験が必要とされるため、対応できる施設は限られているのが現状です。
当院では、そういった難しいケースにも対応できるよう体制を整えており、しっかりとした診断と犬や猫の負担に配慮した治療を行っています。

 

レーザー治療による、痛みの少ない歯周病ケア


歯周病は、初期には歯肉炎(歯ぐきの炎症)、進行すると歯周炎(歯を支える組織の炎症)へと進展していきます。
そのまま放っておくと歯がぐらつき、最終的には抜けてしまうこともあるため、早めのケアがとても大切です。

歯が痛そうな犬や猫のイラスト

当院では、こうした歯周病に対して前述の歯科処置と併せてレーザー治療も取り入れています。

レーザー治療は、特殊な光と熱の力で、歯周ポケット内の細菌を減らし、炎症を抑える治療法です。出血や腫れを抑える効果があり、従来の外科的処置に比べて痛みが少なく、治りも早いという特徴があります。
そのため、犬や猫への負担ができるだけ少ない方法を選びたいとお考えの飼い主様にとっても、安心して取り入れやすい選択肢のひとつです。

 

まとめ


犬や猫では、歯周病や口腔内の腫瘍など、さまざまな歯科のトラブルが見られることがあります。そのため、早期に異変に気づき、適切な治療を行うことがとても大切です。

歯科治療は、単に歯をきれいにするためだけでなく、全身の健康を守るためにも欠かせないケアのひとつです。
「少し口臭が気になる」「歯ぐきが赤い気がする」など、ちょっとした変化でも構いませんので、気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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