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愛犬の夜鳴きが止まらない!原因と対処法を獣医師が詳しく解説2025年08月15日

夜中に犬が鳴き続けると「なぜ鳴いているの?」「ご近所に迷惑をかけていないかな…」と、飼い主様にとって大きなお悩みになりますよね。睡眠不足が続くだけでなく「しつけの問題なのか」「病気なのか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

犬の夜鳴きには、年齢や環境、そして健康状態など、さまざまな要因が関わっていることがあります。

今回は、夜鳴きの原因を年齢別に整理したうえで、考えられる病気や受診のタイミング、家庭でできる観察ポイントについて詳しく解説します。

■目次
1.年齢別に見る犬の夜鳴きの主な原因
2.病気が原因の夜鳴き
3.ストレスや環境要因による夜鳴き
4.夜鳴きが「受診のサイン」かもしれないとき
5.受診前にできる観察・記録のすすめ
6.まとめ

 

年齢別に見る犬の夜鳴きの主な原因


夜鳴きの原因は、愛犬のライフステージによって傾向が異なります。まずは年齢に応じて、どんな要因が考えられるかを確認してみましょう。

<子犬の場合>
飼い主様への依存が強い:ひとりになると不安を感じやすい
新しい環境に慣れていない:引き取ったばかりや引っ越し後など
トイレに行きたい:排泄のタイミングが安定せず、眠りが浅くなりやすい

 

<成犬の場合>
分離不安症:飼い主様と離れることに強い不安を感じ、夜間に落ち着かなくなる
ストレス:生活の変化や刺激への敏感な反応
環境の変化:家族構成の変化、音や照明など
要求行動:「遊びたい」「かまってほしい」など、関心を引こうとする行動

 

<高齢犬の場合>
認知機能不全症候群(いわゆる犬の認知症):昼夜逆転や徘徊、不安の増加
痛みや不快感:関節炎などの慢性的な痛み
感覚機能の低下:視力や聴力の衰えによる不安や混乱

まずは愛犬の年齢や状況にあてはまる項目がないか、照らし合わせてみてください。原因に心当たりがあるだけでも、対処のヒントが見つかるかもしれません。

 

病気が原因の夜鳴き


夜鳴きの背景には、精神的な不安だけでなく、身体的な不調が関わっていることもあります。以下のような病気では、夜間に鳴くことで飼い主様に異変を伝えようとしている場合があります。

認知症(認知機能不全症候群)
夜鳴きに加えて、昼夜の区別がつかなくなったり、飼い主様の呼びかけに反応しづらくなったりすることがあります。夜間の不安や混乱が強まると、声を出して訴えるようになることもあります。

犬の認知症についてはこちらから

 

関節炎・椎間板ヘルニア
加齢や犬種的な特徴で多く見られる疾患です。寝ている姿勢で関節や神経に負担がかかると、痛みや違和感から落ち着かなくなることがあります。立ち上がるときに時間がかかる、歩き方がぎこちないなどのサインも見逃さないようにしましょう。

犬の関節炎についてはこちらから
犬の椎間板ヘルニアについてはこちらから

 

内臓疾患
胃腸や肝臓、膵臓などの不調によって、体の内側に不快感や痛みを感じている場合があります。見た目では分かりにくいものの、食欲や元気の低下、寝つきの悪さといった変化がヒントになることもあります。

犬の膵炎についてはこちらから

 

分離不安症
飼い主様と離れることに強い不安を感じる行動障害のひとつで、不安から鳴き続けてしまうことがあります。夜間に症状が出るケースもあり、生活に支障が出る前に相談することが大切です。

 

泌尿器のトラブル
加齢や疾患によって膀胱や腎臓に問題があると、夜間に何度も排尿したくなったり、うまく排尿できなかったりすることがあります。トイレに頻繁に行こうとしたり、粗相が増えたりする場合には、泌尿器の異常を疑いましょう。

犬の慢性腎不全についてはこちらから

いずれも治療や対策で改善が見込めるケースも多いため、少しでも気になる変化があれば早めに動物病院に相談することをおすすめします。

 

ストレスや環境要因による夜鳴き


年齢に関係なく、犬はストレスや環境の変化に敏感に反応することがあります。特に日常生活の中で起こるちょっとした変化が、夜になると強く表れるケースもあります。以下のような点に心当たりがある場合は、心の不安や緊張から夜鳴きにつながっていることも考えられます。

住環境の変化
引っ越しや模様替え、新しい動物を迎える、家族構成の変化など、生活環境の変化は犬にとって大きなストレスになることがあります。

 

音や光などの刺激
外の物音や照明の明暗の変化、季節による室温の違いなど、些細な刺激にも敏感に反応する犬もいます。

 

日中の運動不足
エネルギーを使いきれていないと、夜間に活発になることがあります。特に若い犬や活発な犬種では、十分な運動ができていないと夜鳴きにつながることも。

こうした環境要因によるストレスがあると、夜にソワソワしたり、寝つけずに歩き回ったり、遠吠えのように鳴いてしまうことがあります。

これらは病気とは別の「心や習慣」の問題ではありますが、放っておくと夜鳴きが習慣化してしまうこともあります。まずは思い当たる原因がないか振り返り、生活環境の見直しやストレス軽減に取り組むことが大切です。

 

夜鳴きが「受診のサイン」かもしれないとき


次のような様子が見られる場合は、病気や認知症が関わっているおそれがあるため、早めの受診をおすすめします。

犬の夜鳴きが受診のサインかもしれないときのチェックポイントを示すイラスト。突然始まった、鳴き方がいつもと違う、他にも症状がある、行動異常が見られる、意識や反応が鈍い場合は注意が必要

突然夜鳴きが始まった:特にシニア犬では要注意
鳴き方がいつもと違う:苦しそう、叫ぶような声、痛そうな鳴き声
夜鳴き以外にも気になる症状がある:元気や食欲の低下、排泄の異常、歩き方の変化など
行動異常が見られる:同じ場所をぐるぐる回る、方向感覚の喪失、昼夜逆転
意識や反応が鈍い:名前を呼んでも反応しない、ぼんやりしている

夜鳴きは“声”として表れるサインだからこそ、変化にいち早く気づきやすいポイントでもあります。「おかしいな」と思ったら、遠慮せず動物病院に相談してください。

 

受診前にできる観察・記録のすすめ


診察をより正確に進めるためにも、ご家庭での情報はとても貴重です。受診の前に以下のような点を整理しておくと、スムーズに状況を伝えることができます。

夜鳴きが起こる時間帯や頻度、継続時間
鳴いている場所や状況
日中の様子や行動の変化
食欲・排泄・睡眠パターンの変化
鳴いているときや異変があるときの動画記録

「獣医師にうまく説明できるか不安…」という方も、動画を見せることで状況が伝わりやすくなります。

 

まとめ


犬の夜鳴きは、「困った行動」として片づけてしまいがちですが、実は体や心のSOSであることも多くあります。特に高齢犬では、認知症などの病気が関わっているケースも少なくありません。

夜鳴きが始まったときには、まずは愛犬の年齢や生活環境、日中の行動などを見直してみましょう。そのうえで、気になる変化があれば早めの受診を検討してください。

愛犬の夜鳴きは、飼い主様ご自身の生活にも大きな影響を与える問題です。原因をきちんと突き止め、できることから一緒に解決していきましょう。飼い主様と愛犬がよりよい毎日を過ごせるように、全力でサポートいたします。

 

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