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犬・猫のおなかの膨らみは病気のサイン?考えられる原因と動物病院へ行く目安2026年01月15日

愛犬・愛猫のおなかが「なんとなく張っている」「最近ふっくらして見える」と感じたことはありませんか?

一見すると“太っただけ”のように思えても、実は体の内側で変化が起きているサインかもしれません。腹部の膨らみは、脂肪だけでなく、ガス・液体(腹水)・臓器の腫大・腫瘍など、さまざまな要因で起こります。特にシニア期では病気が隠れていることも多く、早めの受診が健康を守るカギになります。

今回は犬や猫のおなかが膨らむ原因と、どんなときに受診すべきか、当院で行う検査・治療、ご家庭でできる観察ポイントについて解説します。

■目次
1.犬・猫のおなかが膨らむときに考えられる主な原因
2.こんな症状があるときは早めの受診を
3.診察と検査でわかること
4.治療の流れとご家庭でのサポート
5.まとめ

 

犬・猫のおなかが膨らむときに考えられる主な原因


一口に「おなかが膨らんで見える」といっても、その背景には見た目だけでは判断できない、さまざまな理由が隠れています。ここでは代表的な原因をご紹介します。

脂肪による膨らみ
加齢運動不足フード量の偏りなどで体脂肪が増えると、おなかが丸く見えることがあります。

<特徴>
・触るとやわらかい
・全体的に丸くなる(上から見るとくびれがない)
・あばらが触れにくい

犬の運動不足対策についてはこちらから

ガスによる膨満
胃や腸にガスがたまることで、おなかがパンパンに張ってしまう状態です。消化不良誤飲・誤食のほか、胃拡張・胃捻転症候群が隠れていることもあり、場合によっては緊急処置が必要になります。

<特徴>
・太鼓のように硬い感触
・数時間で急に大きくなる

犬の誤飲誤食についてはこちらから
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液体(腹水)による膨満
心臓・肝臓・腎臓などの異常が原因となり、腹腔内に水が溜まってしまうことがあります。猫では、FIP(猫伝染性腹膜炎)などで腹水がたまる場合もあります。

<特徴>
・揺らすと水が波打つような感触
・呼吸が苦しそう・元気がないなど他の症状を伴う

犬・猫の僧帽弁閉鎖不全症についてはこちらから
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臓器や腫瘤による膨満
腫瘍子宮蓄膿症脾臓疾患などによって臓器が腫れたり、腫瘍ができたりすると、おなかの一部が張り出して見えることがあります。中には急速に進行し、命に関わる病気も含まれます。

<特徴>
・片側だけ膨らむ
・硬いしこりに触れる

その他(内分泌疾患などによる体型の変化)
ホルモンバランスの異常によって、体型そのものが変化してしまうケースもあります。
代表例が「クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)」です。この病気では筋肉量が落ちたり、脂肪のつき方が変わったりするため、おなかが前に張り出して見える体型(いわゆる“ポッコリおなか”)になることがあります。

犬のクッシング症候群についてはこちらから

このように、見た目が似ていても原因はさまざまです。おなかの張り具合や触り心地、変化のスピードなど、少しでも気になる点があれば早めにご相談いただくのが安心です。

 

こんな症状があるときは早めの受診を


犬と猫がおなかを膨らませて不安そうにしているイラスト。急におなかが大きくなる、元気がない、呼吸が苦しそう、嘔吐や下痢を繰り返す、未避妊で膿のような分泌物が出る場合は早めの受診が必要と示している。

おなかの膨らみは、原因によっては急速に悪化したり、命に関わる病気が隠れていることがあります。次のような様子がみられた場合は、迷わず動物病院へご相談ください。

<すぐに受診してほしいサイン>
急におなかが大きくなった(数時間〜その日のうちに変化した)
ぐったりしている、元気がない
呼吸が苦しそう、ハアハアと浅い呼吸をしている
嘔吐・下痢を繰り返している
未避妊で、陰部から膿のような分泌物が出ている

こうした症状の裏には、胃拡張・胃捻転症候群、心臓病、腫瘍、子宮蓄膿症など、放置すると危険な病気が潜んでいることがあります。特に「急に膨らむ」「元気がない」といった変化は緊急性が高いサインです。

<「様子を見る」より「気づいたら相談」が安心>
おなかの膨らみは、見た目だけでは原因を判別するのが難しい症状です。「少し気になるけれど、もう少し様子を…」と判断してしまうと、病気が進行してしまうケースも珍しくありません。気づいたタイミングで早めに相談することが、治療の選択肢を広げ、回復の可能性を高めることにつながります。

 

診察と検査でわかること


おなかの膨らみの原因は、見た目だけでは判断が難しいため、いくつかの検査を組み合わせて体の中の状態を確認していきます。

身体検査・触診
おなかの張り具合・痛み・しこり・呼吸状態など、外から分かるポイントを丁寧にチェックします。

レントゲン検査
胃腸のガスのたまり具合や臓器の位置・大きさを確認し、全体像を把握します。胃拡張や腸閉塞の評価に役立ちます。

超音波検査(エコー)
心臓や肝臓・腎臓の内部構造、腹水、腫瘤の有無などを詳しく調べる検査です。

血液検査・尿検査
内臓の働き、炎症、脱水、ホルモン異常の有無など、全身状態を確認します。

リアンアニマルクリニックでは、犬・猫それぞれの性格や体質に配慮しながら、負担の少ない方法で丁寧に検査を進めています。「まずは原因をしっかり見極めること」が、その子に合った治療につながる大切な第一歩です。

 

治療の流れとご家庭でのサポート


おなかの膨らみの治療方法は、原因によって大きく異なります。診察や検査で原因を特定したうえで、最適な治療を組み立てていきます。

<代表的な治療の例>

ガスや便秘が原因の場合:
整腸剤の投与や点滴などで腸の動きを整え、症状の改善を目指します。
※胃拡張・胃捻転などが疑われる場合は、緊急対応が必要です。

腹水や臓器の異常がある場合:
利尿剤・心臓薬などを用いた内科治療を中心に、原因疾患に合わせた治療を行います。
必要に応じて、療法食の利用を検討することもあります。

腫瘍・子宮蓄膿症などが原因の場合:
外科手術が必要になるケースもあります。進行の早い病気もあるため、早期の判断が大切です。

<ご家庭でできる観察ポイント>
日々のちょっとした変化は、診察時の大切なヒントになります。以下のような点を簡単にメモしておくと、早期発見に役立ちます。

おなかの張り具合(硬さ・左右差・急な変化 など)
呼吸の様子(速い/苦しそう など)
食事量や元気の変化
便・尿の状態の変化

「なんとなくいつもと違う…」と感じたら、受診の合図です。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

まとめ


犬や猫のおなかの膨らみは、単なる体型の変化ではなく、体の内側から発せられた大切なサインである場合があります。「太ったのかな?」と思えるような見た目でも、その背景には病気が隠れているケースも少なくありません。ほんの小さな違和感でも、早めにご相談いただくことで、病気の早期発見・早期治療につながります。

リアンアニマルクリニックでは、丁寧な検査で原因をひとつひとつ確認し、飼い主様と一緒に、その子に合った治療やケアの方法を考えていきます。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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